四国八十八ヶ所を巡るお遍路。
各札所には番号が振られており、それを番号順に回っていくのが順打ち、番号の大きい方から回るのを逆打ち、番号にこだわらずに回るのを乱れ打ち(!?)と言うのだとか。
平年であれば、殆どの人は順打ちで回るらしいのですが、閏年に関しては別。
逆打ちだと御利益が3倍になるということで、逆回りで回る人が増えるのだそうです。
しかも、今年は丙申の年。
丙申の年は更に特別だそうで、丙申年の逆打ちはご利益が更にアップで、4倍になるんだそうですよ!ヽ(*゚O゚)ノ
丙申の年が何故特別かというと・・・。
この年、とあるお宅に汚い格好の僧侶が一夜の宿を求めてやってきたのだそうです。
実は、その汚い僧侶というのが弘法大師(空海)であったのだけれど、そんな事とは知らないその家の主人は、そのなりを見て追い払ってしまったのだとか。
すると、その家の子供達全員が死んでしまった。
心を入れ替えた家主は、空海を追って順打ちで霊場を回ったけれど、空海とは出会えなかったのだそうです。
なので、今度は逆打ちで霊場を回ったところ、空海と出会うことが出来ました。
という出来事があったのだそうです。
その出来事が起こったのが丙申の年ということで、丙申の年(60年に1度)の逆打ちは特別視されているのだとか。
これを今朝のワイドショーで見た時、最初に頭に浮かんだのは、坂東眞砂子著の『死国』。
逆回りって、タブーなんじゃ無かったんだ!? ∑(=゚ω゚=;)
この話を弟にしたら、「それって『死国』・・・」って私と同じ事を言ってました ^^;
やはり考えることは皆同じなのかw
そんな特別年の今年、例年以上に四国は人気だそうで、各旅行社のプランの売れ行きも順調だとか。
私はどうも逆打ちは『死国』のイメージが強烈すぎて、御利益アップといわれてもやる気にはなれないんですが、四国八十八ヶ所霊場会という、八十八ヶ所霊場の寺院で構成している組織の公式HPにも、逆打ちは紹介されているので、タブーでも何でも無い回り方なんでしょうね。
(四国八十八ヶ所霊場会HP: http://www.88shikokuhenro.jp/index.html)
今年回りきらなくても、今年八十八ヶ所巡りを始めれば御利益アップの対象となるそうです。
・・・こうして書いていても、どうも商売っ気が見え隠れしている気がして仕方ないけれど。
一度はお遍路をしてみたいと思っている方、今年からスタートしてみてはいかがでしょう?
御利益アップはともかく、ちゃんと作法を守ってお参りしてくださいね。
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