毎朝病院で会う女性がいました。

病院の休診日も点滴には通うのですが、その日も含めて毎朝顔を合わせていたので、自然にお互い挨拶をするようになりました。

ある日のこと、私が待合室で待っているところに、診察室からその女性が出てきまして、先方が私に気がつくと「毎朝お会いしますね。点滴ですか?」と声をかけてきました。

その女性のペットは犬で、もう18日目だそうです。私の方は10日程経過した頃だったでしょうか。

あまり詳しい話をする間もなく、再度その女性が受付の方に呼ばれて、先生から「今のうちに寝ておいてください」と言われて帰られました。

待合室にはもう1人年配の女性が居て、興味深々という感じで私達の会話に耳を傾けていました。

その女性が帰った途端に、「どこがお悪いんですか?」と声をかけられました。

「腎臓なんです。そちらは?」と聞くと、「うちは歯石取りです^^」とにこやかに答えられ、思わずムッ ((“o(゚∩゚*)

結局、その毎朝お会いする方と顔を合わせたのはこの日が最後でした (、、

この女性に先生が言われた「今のうちに寝ておいてください」という言葉を後日自分も言われることになろうとは・・・ orz

 

この日、胸水も利尿剤で少しは出すことが出来たので、腎臓に負担の有るその利尿剤を1日辞めて様子を見ることになりました。

その日院長先生が居なかったので、私の不安を若先生の方にお話ししました。

検査の数値だけ見ても、どれほどシビアな状態か見当もつかないこと。

胸水が見つかったことで、今の治療のゴールが全く見えないこと。

この時点ですでに心身共にクタクタだったので、不安を吐きだしたかったのかも ^^;

「検査の数値は悪いけれども食事は取れているし、まだクッキーちゃんはそんなに深刻な状態じゃないですよ」と若先生に言われてすっごく嬉しかったです。

利尿剤を止めることが出来てうまくいけば自宅での皮下点滴に戻すことが出来る日も近いから ^-^

 

ところが、その日の夜頼みの食事を受付けてくれなくなりました (、、

結局利尿剤を止めると胸水が貯まってしまい、苦しくて食事どころではなかったようです。

 

その時は何とか翌日の点滴で持ち直し、利尿剤も投与再開。

それでも食事を食べてくれるだけマシなのですが、下手に希望を持っちゃった分、ちょっと堪えました ;-;

 

これだけでもかなりガックリな出来事だったのに、さらに希望が薄くなる出来事がこの後待ってました。それは前回取ったレントゲンの検査結果でした。

「肺硬縮」という珍しい(らしい)病気だったことが分かったからです。

胸水の原因ではないものの、肺の一部が固くなってその部分が肺として機能していないのだそうです。

小さい時に風邪か肺炎になったのだろうとのことですが、私には特に心当たりもなく、その前の飼い主さんの娘さんとかに聞いてみても心当たりなく。

ともかく、この肺硬縮のせいで、肺の面積自体が狭くなってしまっている。

胸水だけでも厄介なのに、さらに肺も小さいとなると苦しいはずです (、、

 

呼吸は改善しないながらも食欲は戻ってくれたので、血管点滴+利尿剤で何とか過ごしてました。

これ以上水が貯まって苦しいようだったらチューブを入れて水を抜くという話になってましたが、現状維持で何とか過ごしました。

食事をしてくれるので便秘も改善し、コバルジンの色をした真黒な便も出るようになりちょっと一安心していたのですが、今度は食べ過ぎだかで下痢 ;-;

一見症状が落ち着いては来ているように見えるものの、循環が悪くなってきているため点滴の量も減らし始めました。

必要なところに水分が行き渡りにくくなり脱水症状が出る一方で貯まる胸水。

 

全く、希望を持ったと思うと突き落されてで、気持的に落ち着けません ;-;