グッ グエッ グエッ グググッ

朝5時にクッキーの嘔吐するような叫ぶような声で飛び起きました。

30分程撫でていたら落ち着いてくれましたが。

血管点滴を始めて18日目の朝の出来事です。

幸い吐くまではいかなかったものの、前日に比べるとかなりグッタリしている (、、

やっぱり症状は進んでいるんだなと実感します ( ノω-、)

 

血管の点滴は、血管に針を刺しっぱなしにするわけですが、血管が痛んでいく為同じ所にずっと刺し続ける事が出来ません。

この18日間に既に4回程刺し直しが行われました。

血管点滴は確かに効果はあるものの、毎朝夜の通院や半日近く点滴チューブに繋がれるストレスもあるので、飼い主・ペット共に負担がかかります。

もちろん治療費的な面でもズッシリと (=_=ミ

早ければ3日程で終わると言われていたのに、いざ点滴を始めたら腎臓以外にも胸水という病気も見つかり、相反する治療を行っている為に点滴期間が長いにも拘わらず効果がいまひとつ。

このまま続けていてもこれ以上の治療は見込めない (、、

18日間毎日病院に行っていたので、クッキーも病院スタッフに慣れてきたこともあり、この日から治療と検査を一歩進めてみましょうということになりました。

血管点滴については一度中断し、皮下点滴と投薬に切り替えてここで少しお休みを取りましょうという話にもなり、ちょっとホッとしました。

体調が良くなっての切り替えではないのは重々承知してますが、さすがに疲れも貯まってきていた飼い主とペットですから ^^;

 

特に、痛い検査はしないでください!と言った覚えは無いのですが、過去血管点滴を渋っていたせいか、獣医師側からクッキーが痛がったり負担をかける検査はしませんからと何度も言われ、一旦自宅へ帰りました。

約束の午後4時に迎えに行ったところ検査をした為点滴が長引いているので、30分程時間を潰してきてくださいと言われて、
お茶をして再度病院へ。

診察室にクッキーが入ったキャリーバッグが運ばれてきて、麻酔なしで胸水を抜く事が出来た事(痛い事はしないんじゃなかったのか!?)を説明され、その抜いた水を見せて貰いました。

黄色がかった透明な水だったので、ウィルス等からくる膿が原因でない事はそれだけで判断出来るという事でした。

その抜いた水の処置と、今後どんな検査をするか等の説明を色々と受けて、最後に注射を1本打ったら帰りましょうという事になり、獣医師がキャリーバッグを開けたら、そこには息の荒くなったクッキーが Σ(゚∀゚*)

獣医師も驚いていて、「この状態では返すことが出来ません」と保育器が急遽準備され、その中で病院の営業時間ギリギリまで酸素を与える事になってしまいました。

再度出直す事になったのですが、自宅でも酸素室を作る必要があると言われて、5kgはあろうかと思う酸素ボンベを渡されて、簡易酸素室を作る為と、猫が入れる大きさの段ボールも渡されて、それらを担いで一旦帰宅。

 

午後7時過ぎに出直して再度病院へ。

あまり呼吸が良くなっていないと言われ、見るとクッキーの目が虚ろ・・・ (´;д;`)

吐いたりしていたようで、口元から泡を吹いている ;-;

また胸水が貯まってきているので抜きますか?と確認されました。

抜いても良くならないかもしれないし、抜かなければ今夜呼吸困難となってしまうかもしれないので、いずれにしても危険があるとも説明されました。

少しでも呼吸が楽になってくれるならと、再度胸水を抜いてもらうようにお願いして、待合室で待つことしばし。

結局この日2回で抜いた水は、500mlのペットボトル1本分くらい有ったんじゃないかな。

再度呼ばれて診察室に入ってみたら、相変わらずハァハァと苦しそうなクッキー ;-;

「普通は胸水を抜くと楽になるんですが、クッキーちゃんは肺自体に異常があるのかもしれません」と言われました (=_=ミ

 

そ、そんなぁ ━━━━━━Σヾ(゚Д゚)ノ━━━━━━

水を抜いたら楽になれるって信じてたのに、ここにきてまたしてもどんでん返し ;-;

 

「このまま病院で一晩預かることもできますが、どうしますか?」と言われて、即決で自宅に連れて帰る事を決心しました。

例え最悪の事態になっても、家族と一緒が本人としてもいいだろうし。

徒歩でキャリーバッグで持ち帰ると、今のクッキーには耐えられないかもしれないと言われ、ここで改めて事の深刻さを実感 (、、

タクシーを呼んでもらい、自宅に戻りました。

長い一夜の始まりです。

 

キューとヒィーとクゥーと混ざったような声が呼吸の度に漏れて来てすっごく苦しそう。

こんなことは初めてです (ノД`)・゜・。

 

早速簡易酸素室を作ります。

大きな段ボールの中に古いタオルケットを敷いて、その上にペットシートを敷いて、クッキーをその上に置いてから、酸素ボンベにつながるチューブを中に入れて、箱の中の温度が上がりすぎないように、保冷剤も吊るせるように加工して、段ボールの上をビニール(ゴミ袋)で密封して完成。

5kgとはいえボンベ自体の重さが殆どなので、普通に使ってしまうと一晩持ちません。

2分程酸素を入れて、10分止めてというのを繰り返します。

完全に気密状態にはなりませんが、一応密封してはあるので、酸素を止めて放置してしまうと今度は酸欠になってしまうかもしれないので気が抜けません (’’;

 

途中2度ほど獣医師から電話がかかってきて、このまま自宅で見るか、やはり病院に預けるかと聞かれました。獣医師の様子から察して、はやりその日が峠なのかなと思いましたね (、、

 

もうこの日は徹夜での介護と覚悟を決め、3Fから2Fに場所を移して準備完了!

東京都指定ゴミ袋は半透明で中の様子がよく見えない為、クレラップに交換し、ちょこちょこと中の様子を確認しながら、ボンベを開けて絞めて開けて絞めて・・・

苦しそうな呼吸音が漏れ聞こえて、もう耳について離れないんじゃないかと思うほど。

本当に苦しそうなので耳を塞ぎたいほどだったけど、その呼吸音が状況判断の術でもあるので、耳を澄ませていないといけません。

 

だんだんと呼吸音と一緒に漏れていた声も小さくなり、まだまだ荒いまでも呼吸の音だけになってきまして。

そういえばモーツァルトは癒し効果があるとかって話なので、モーツァルトのCDを小さな音でかけたりはしましたけど、TV等人の声だと、どんなに音を絞っても、呼吸音が聞こえにくくなってしまうので、極力音を絞ってモーツァルト。

 

朝6時頃まで、たまに箱から出したりしながら、こんな感じで過ごしました。

ようやく呼吸が落ち着き始めた頃に酸素ボンベも空になり、私もようやく座イスで仮眠を取る事が出来ました (。´-д-)

 

とりあえず、今回の峠は無事越える事が出来ました ヽ(*´Д`*)ノ

 

この先の事を考えると不安で仕方なく、水を抜いて楽になると思ったら逆に急変し、血管点滴から解放されると思ったらそれどころではなくなり、この先待っている事を考えると明るい材料が何も見当たらず orz

 

その朝獣医師から再度電話がありました。

明確には言われませんでしたが、もう無理に点滴とかに通わなくても良いという事を言われたので、今後の治療は治療ではなく延命に入ったということなのでしょう (、、

延命で無理をさせるのは嫌だと常々思ってはいましたが、気持ち悪いはずなのに頑張って食べよう、生きようとする姿を見ていると、少しでもその手助けをしてあげなきゃなと思いました。

 

あの急変から2日。

相変わらず点滴に通っています。点滴に加えて酸素吸入も加わりました。

もしクッキーがこの点滴の針やエリザベスカラーを嫌がっているようだったら血管点滴を止める事になったのでしょうが、幸いさほど気にしている様子も見受けられなかったので続けることにしました。

針を刺した個所を気にする余裕も無いのかもしれず、特に舐めたりいじったりもしないので、エリザベスカラーは撤去。

皮肉な事に、この2日がここ最近で一番呼吸の状態が落ち着いてます (、、

連続しての徹夜を覚悟してましたが、呼吸が落ち着いてくれたので、翌日からまた私はベッドで眠れるようになりました。

もう、短い距離でもまともに歩けなくなりつつあり、トイレに入っても、疲れてトイレの中でへたり込む姿も見かけられたりします。

でも、まだクッキーは頑張って生きようとしてくれてます ( ノω-、)