西禅院の宿泊予約はネットで出来ます。
宿坊らしく、朝の勤行に参加できる（自由参加）朝夕2食付きという、あまり他のお宿と変わらないプランから、祈祷や写経がセットになった目的に応じた様々なプランから選択出来ます。
今回私達が選んだのは、写経付きのプランでした。
夕食後、写経セットを持ってお坊さんがやってきました。
こちらの写経セットは高野山の総本山である金剛峯寺の御写経奉納総司所というところで発行されているものです。
興味がある方は通信販売でも購入出来るようなのでドーゾｗ
写経セットの中身は、
・ 手本 1枚 （写真一番上）
・ なぞり 2枚 （薄く印刷されているところをなぞる。写真真ん中）
・ 清書 3枚 （何も書いてない、手本上に重ねて使う。写真一番下）
となってまして、このセットで500円（送料別。2011/5/28時点）です。
自宅でやる場合は、1枚あたり1,000円のを添えて送ると奉納出来ます。
これと一緒に、「御写経のてびき」という小冊子も渡されました。
これに、写経をする際のお作法が書いてありまして、写経セットを持ってきてくれたお坊さんが、それを見ながらざっと説明してくれます。
その時に注意されたのは合掌について。
普通にお寺や神社でお参りしている時の合掌と、真言宗でする合掌は違うのだそうです。
言葉で説明するよりも図にすると分りやすそうなので、図（↓）にしてみました。
↑赤が右手、青が左手の指だと思ってください。
合掌した時に上から見た図です。
真言宗だと両手で一直線に指を並べるんですね （’’
写経作法に「手を洗い、口をすすぐ」とあったので、まずお風呂入ってから写経に取り掛かることにしました。
ちなみに、お風呂は温泉ではありません。（高野山の宿坊で温泉があるのは1軒のみのようです）
でも清潔で気持ちよく入れましたよ。
さて、清めたところで写経に取り掛かるのですが、写経をする前にまだしなくちゃいけないことがあります。
手引書とにらめっこしながら、「オン、サラバ、タタギャタ･･･」という真言を合掌しながら唱えます。
が、見慣れない言葉のカタカナ文字。
これで合ってる？と思いながら、つっかえつっかえ唱えます。
その後にまた合掌して、願文というのを唱えるんですが、こちらは普通にひらがなと漢字（フリガナ付き）なので読みやすいのですが、こちらも使い慣れない言葉を使うので、やっぱりつっかえつっかえですｗ
これでようやく写経に取り掛かれます ＾－＾
使うのは筆ペンです。
私は昔ながらの、手本の上に清書の紙を重ねて写す方法で挑戦 ＾０＾ノ
･･･が、この方法、書いたこともない漢字を移すには、細かい部分が見辛い。
横に手本を置いて書く訳ではないので、いちいち紙をめくって文字を確認しなければなりません。
だいたいこんな感じかなぁ･･･なんて書いていると、よくよく見たらちょと違うなんてことも多々ありました ( ノω-、）
こんなに適当（真剣にはやってたんですが･･･）でも良かったんでしょうか？
写し終わったら、経文を読むのですが、お坊さんが説明時にサラッと読んでくれた程度で全て読み方を覚えていられる高尚なアタマは、私もツレも残念ながら持っていなかったので、つっかえながら、「？」と頭をひねりながら、声に出してお経を読みます。
手引書にフリガナ付きで載せておいて欲しかったよ (´Д｀。)
案の定、つっかえたところは読み方が違ってましたよ （´ヘ｀；）
それが終わったら、写経前と同じように手本書に書いてある文句を唱え、最後に「オン、サラバ、タタギャタ･･･」という最初と同じ真言を唱えて終了。
軽く1時間は経ってました ＾＾；；；
なんだかボロボロだったけど、写経初体験はこうして終わりました (A；´･ω･)
さて、翌朝。
やはり朝の勤行というのには出てみようと6時頃起床しました。
言われた時間に本堂に行ってみたら、既に勤行は始まってました。
昨日は見なかった住職さんらしきお坊さんが中央にいて、その脇に3-4人のお坊さん達がお経を唱えてます。
住職さん、若くてビックリしました Σ（ﾟ∀ﾟ*)
今回、知人の友人が宿坊に泊まった時に、数珠を持っていかなかったのでこっぴどく怒られたという話を事前に聞いていたので、数珠を持参して行ったのですが、そんな人は誰もおらずｗ
宿坊によって厳しさはイロイロみたいです ＾＾；
お部屋に戻って朝食。
がんもどきが美味しかったです (*’-‘*)
精進料理は体の中がきれいになるって感じがしていいね～ ＾＾
チェックアウト時に写経の奉納をお願いして、奉納金も納めてきました。
あの誤字多数の写経と、読み間違え多数の読経で効果はあるかは定かではありませんが、「要は気持ちだ！」ということにしました （’’
西禅院
住所： 和歌山県伊都郡高野町高野山154 <<<google map>>>
電話： 0736-56-2411
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